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2022年度理事長所信

第54代理事長  青木 崇

【スローガン】

継 承

~明るい豊かな未来のために~

【 所 信 】

―はじめに―

 未だに猛威を振るう新型コロナウィルス感染症により、私たちの日常は大きな変化を余儀なくされました。これまで当たり前に過ごしてきた日常生活も制限され、どこに行くにも、何をするにも今までの常識は通用しない時代となりました。会いたい人とも会えない、行きたい場所へも行けない、従来では考えられなかったことが今、現実に起きています。

そして、その影響は青年会議所活動においても顕著に表れています。地域を明るく豊かにするために行ってきた数々の例会や事業は中止、変更を余儀なくされ、同じ時間を共有し、激論を交わし、各々を高めあってきた機会も制限されるようになりました。青年会議所に所属する意味、青年会議所メンバーとして活動する意義、多くの諸先輩方が築いてこられた歴史への敬意、本来活動の中で感じることが出来るこれらの感情に触れることさえ難しい日々を歩んでいます。

2022年も、新型コロナウィルス感染症がもたらす様々な環境、変化に対応し、ニューノーマルな時代を歩むことが求められることが予想されます。しかし、そのような環境下だからこそ、改めて青年会議所の本質、意義を見つめなおし、青年会議所メンバーが持つ力を最大限に発揮することが求められるのだと思います。1969年10月26日の設立以来、長きに渡り先輩方が築いてこられた歴史と伝統に、今を生きる私たちの想いを乗せて、新たなページを刻んでいきたいと思います。

この歴史と伝統のある館山青年会議所理事長という役職をお預かりするということは、気が引き締まる思いと共に、このような大きな機会を頂いたことに感謝いたします。共に活動するメンバー、支えてくれる家族、諸先輩方をはじめとする地域の皆様にとって有益な館山青年会議所であり続けられるよう、努力、精進していくことをここに宣言します。

―継承―

 昨年度実施した、2022年度日本青年会議所会頭中島土君の講演の中で、「先人木を植え、後人涼を得る」という言葉がありました。今現在行っていることが、未来を作り、未来を歩む人たちの支えになっていくということだと私は理解しました。そして、今私たち青年会議所メンバーが行っている青年会議所活動が、正にこの言葉を具現化したものであると感じました。

自らのその場の損得で動くのではなく、地域の未来の為、私たちの子どもを含む、未来を担う子どもたちの為に活動しているということ、これが青年会議所活動の意義であり、未来への「継承」なのだと思います。

では、その青年会議所活動の意義は、誰が伝え、「継承」していくのでしょうか。単年度制であり、40歳までという時間的制約がある青年会議所では、どれだけ経験豊富なメンバーであっても、どれだけ志を持ったメンバーであっても、企業のように1人のリーダーが長きに渡り伝え続けることは出来ません。しかしながら、毎年様々な立場に立って青年会議所を見つめ、地域を見つめ、仲間を見つめることが出来る単年度制の青年会議所では、全てのメンバーが継承者になることが出来るのだと思います。

53年という歳月を歩んできた館山青年会議所は、間違いなくこの地域に必要不可欠な組織であると私は断言します。どのような時代が来ても、いつの時代も、館山青年会議所がこの地域に必要とされる組織であり続けるため、この地域を明るく豊かにするために、仲間と共に一歩踏み出し、館山青年会議所を「継承」していきましょう。

―持続可能な組織づくり―

 この地域を明るく豊かにし続けるためには、館山青年会議所がこの地に存在し続け、この地域のリーダーとなる人材に成長の場を提供し続けることが不可欠です。「1人の100歩より、100人の1歩」という言葉があるように、1人でも多くの志を同じくする仲間を迎え、同じベクトルに向かって歩むことが出来れば、その力はとても大きなものとなり、この地域に大きな影響を与えることが出来るでしょう。館山青年会議所の持つ力、意義を発信し続け、地域を愛する同志を見つけ、仲間としていきましょう。

―組織強化―

 メンバー個人の成長は、社業の成長、そして地域の成長に繋がります。青年会議所における能力の向上だけではなく、社業や地域に貢献できる能力の向上により、この青年会議所を卒業しても地域を明るく豊かにし続けられるような人財となるべく、レベルアップを図りましょう。また、会社、家族など周囲の方々を始めとする地域の方々に青年会議所の魅力、意義を理解していただき、各メンバーが自信を持って青年会議所活動を行えるよう、館山青年会議所を発信していきましょう。

―未来に繋がる人づくり―

 今を生きる私たちが、未来へと継承していくべき大きなものは、「人」であると考えます。「人」は「財産」です。この地域の未来を担う子どもたちに、様々な体験、経験をさせてあげることが出来れば、きっと子どもたちは私たちの想像を超える成長をし、未来へと繋げてくれます。コロナ禍において、閉塞感に覆われている子どもたちに明るい笑顔が生まれるような企画をし、館山青年会議所の、そして、この地域の未来を創る人財づくりの一翼を担えるような活動をしていきましょう。

―地域とのつながり―

 令和元年房総半島台風から新型コロナウィルス感染症拡大と、地域を取り巻くニュースは暗いニュースばかりです。地域を活気づけ、明るく豊かにしていくのは、私たち青年経済人の責務です。2023年度には、創立55周年を迎え、第71回関東地区大会の主管LOMとしての役割を控えています。地域をはじめ、関東地区協議会、千葉ブロック協議会との連携をより強固なものとし、未来へと繋がる活動をしていきましょう。

―おわりに―

 青年会議所活動の醍醐味は、新しいモノに触れる事だと私は考えます。新しい人と繋がり人脈を広げ、新しい考えを学び知見を広め、新しい挑戦をし自らを高める、このことが自らを、社業を、青年会議所を、そして地域をより明るく豊かにすることに繋がると思います。新たな一歩を踏み出すということには、多くの労力を要しますが、皆で勇気を持って次なるステージを目指して取り組んでいきましょう。

2022年度が一般社団法人館山青年会議所の全メンバーにとって、そしてメンバーを支えてくださる皆様にとって、最高の1年間となるよう、共に歩んでいきましょう。

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