第58代 理事長 鈴木 徹平
【スローガン】
一志団結(いっしだんけつ)
~志を結び、共に歩む~
【 所 信 】
―はじめに―
2025年、私たちは「修己治人」のスローガンの下、己を修め、地域・社会を導く組織を目指して活動してまいりました。
2026年に至るまで、活動を続けることができたのは、共に活動し協力してくれたメンバー、多くの先輩各氏、そして何より支えてくれた家族や社員、地域の皆様のご理解ご協力があってこそであると考えます。心より感謝申し上げます。 2026年、今年で58年という歴史を誇る館山青年会議所の理事長の職をお預かりすることを、大変光栄に思うと同時に、その重責に身が引き締まる思いであります。役職を担うからには、青年会議所が提供するリーダーシップ開発と成長の機会を最大限に活かし、家族、組織、そして地域から求められるリーダーとなれるよう、志高く誠心誠意精進してまいります。
―一志団結(いっしだんけつ)―
本年度のスローガンは「一志団結(いっしだんけつ)」といたしました。誰もが一度は耳にしたことがあるであろう「一致団結」という言葉には、「多くの人が心を一つにして、同じ目的のために力を合わせてまとまること」といった意味があります。この「一志団結」という言葉には、ただ意見を統一するのではなく、会員一人ひとりがそれぞれの志を持ち、それを高め合い、想いを結び合わせてまとまることで、組織としての力を最大限に発揮できるよう願いを込めています。
「志」は、JCI綱領にもある通り、青年会議所活動の根幹を成す言葉です。私たちは、ただ集まって活動するのではなく、共通の志を持ち、互いに高め合いながら社会に貢献する存在でありたいと願っています。個々の志がバラバラでは、どんなに素晴らしい活動も空回りしてしまいます。だからこそ、まずは志を結び、理念を共有し、同じ方向を向いて歩むことが必要です。 皆が一丸となり、共に未来を拓くための旗印として、このスローガンを掲げます。
-理念共感の醸成-
どんな組織にも、存在意義や目指すべき未来像があります。青年会議所も例外ではなく、私たちの活動の根幹を成す理念が明確に示されています。
たとえば、JC宣言には「希望をもたらす変革の起点として、輝く個性が調和する未来を描き、社会の課題を解決することで持続可能な地域を作ることを誓う」とあります。これは、私たちが単なる地域団体ではなく、変革の起点としての役割を担っていることを意味します。
また、JCI綱領には「志同じうする者相集い力を合わせ」とあり、まさに本年度のスローガン「一志団結」に通じる精神が込められています。理念への共感なくして、組織の結束は生まれません。だからこそ、2026年度は理念共感の醸成を最重要課題の一つとして位置づけます。
具体的には、JCIアカデミープログラムを積極的に活用し、理念に触れる機会を増やします。特に新入会員や入会歴の浅いメンバーに対しては、研修や対話の場を設け、活動の意義を共有することで、温度差の解消を図ります。理念を「学ぶ」だけでなく、「感じる」「語り合う」ことで、志が芽生える環境を整えます。
理念は過去の言葉ではなく、今を生きる私たちの行動指針であり、未来への羅針盤です。会員一人ひとりが「志を起こす」きっかけとなる場づくりを意識してまいります。志とは、行動の原点であり、青年会議所活動の出発点です。事業を通じて、自分自身の使命や地域への想いに気づき、志を立てる契機提供となるような設計を心がけます。
理念に共感すること。それが、館山青年会議所活動の活力となり、地域に希望を灯す原動力となると私は信じています。
-組織運営と自己啓発-
館山青年会議所という組織の骨格は総務が担っているといっても過言ではなく、極めて重要な役割です。議事録の作成、会計管理、規則の運用など、表には出にくい業務でありながら、組織の安定と信頼を支える根幹を成しています。2026年度は、総務委員会の機能強化を図り、業務の効率化と透明性の向上を目指します。
しかし、私が考える総務の本質は、単なる事務処理にとどまりません。総務の設えが乱れると、組織全体の士気が下がり、活動の質にも影響を及ぼします。言い換えれば、各種会議や総会、式典が規則正しく整えられていることで、メンバーの意識は自然と律され、そこに「志」が生まれると私は信じています。
総務は、組織の在り方を映す鏡であり、秩序と敬意が交差する場をつくる存在です。足並みをそろえ、気持ちを結び、各個人が自らの志の必要性に気づき、高めていけるような環境づくりを担う委員会として、会員全体がその意義を自発的に認識できる事業構築に力を入れてまいります。
誰しも生きていく上で目標を掲げるときがあるでしょう。総務委員会が担う事業では、メンバーやそこに携わる方の「志を高める」場としての機能を重視します。事業の一つひとつが、志を磨き、自己啓発につながるよう、意識向上や目標を高く持つことの必要性を認識できる場として整えてまいります。目標はその達成を目指すだけでなく、それを超えていくための指標でもあり、高く掲げることで初めてその可能性が拓かれると私は信じています。
-志を育むひとづくり-
青年会議所の活動は、まちづくりだけでなく、ひとづくりにも深く関わるものです。2026年度は、青少年や会員自身の成長に寄与する事業を通じて、志を育む場づくりに力を注ぎます。
純粋無垢な子どもたちと向き合うことは、私たち自身の気づきにもつながります。子どもに何かを教えるとき、どうすれば伝わるか、どうすれば心に届くかを考える過程で、大人もまた学び、成長していきます。家庭においても、子どもは育てる存在であると同時に、親を育ててくれる存在でもあると私は考えています。
また、会員に対しても、青年会議所活動を通じて「人としての在り方」や「一人ひとりの存在意義」を見つめ直す機会を提供します。自分自身の価値観や使命感を磨き、感謝や共感を育む場を設けることで、組
織全体の人間力を高めていきます。
ひとづくり委員会が担う事業では、メンバーやそこに携わる方の「志を結ぶ」場となることを目指します。個々の想いを共有し、共通の理念に向かって団結することで、組織としての力が最大限に発揮されます。人と人とのつながりの中で、志が交差し、結び合う瞬間を創出してまいります。
そしてその姿勢は、やがて活動地域にも波及し、青年会議所が持つ「人づくりの力」が、地域の未来を担う人材の育成や、地域社会全体の志の醸成へとつながっていくと信じています。私たち自身が志を持ち、人間性を磨き続けることで、館山青年会議所は地域にとっての“志の発信源”となり得るのです。
― 会員拡大 ―
青年会議所の活動を持続的に展開していくためには、会員拡大は欠かすことのできない重要な取り組みです。私たちの組織が地域に与える影響力は決して小さくありません。だからこそ、その衰退は地域の活力にも直結し、課題解決の道を遠ざけることにもなりかねません。
私たちは、青年としての英知・勇気・情熱をもって、活動地域において誇り高く、使命感を持って行動する姿を示すことで、能動的に「この団体に入りたい」と思ってもらえるような存在を目指します。そして何より、メンバー自身が「この団体は魅力ある組織だ」と胸を張って語り、誇りを持って仲間を誘えるような組織を確立していきたいと考えています。
そのためにも、私たち一人ひとりが志を持ち、誇れる人間として成長し続けることが、会員拡大の原動力となるのです。
―結びに―
青年会議所活動は、「修練・奉仕・友情」の三信条のもとに展開されています。自己を磨き、社会に貢献し、仲間と志を結ぶ。この三位一体の精神こそが、青年会議所の活動を人間的にも社会的にも価値あるものにしていると私は考えます。
しかしながら、その活動への参加や出席率の低下、会員の退会や新入会員の減少は決して否めない組織の課題となってきております。
20歳から40歳は、まさに社会の中核を担う若手・中堅世代です。時に忙しく、大変な時もあるでしょう。しかし「大変」とは、読んで字のごとく「大きく変わる」こと。困難の度合いが大きいほど、人はより深く成長できるのではないでしょうか。
活動の中で迷うこともあるでしょう。何が正解か模索する時もあるでしょう。そして、失敗することもあるかもしれません。ですが、成功を目指して最大限模索した末の失敗ほど、学びと成長の機会に満ちているものはありません。その時の辛い経験も、事実は変わらずとも、捉え方を変えることで意味が変わります。
今の自分を形づくっているのは、過去の自分と、そこに関わってくれた人々や経験にほかなりません。2026年が終わるころには、必ず「成長できた」「良い方向に変われた」と思える1年となるよう、館山青年会議所の全メンバーで志を結び、共に歩んでまいりましょう。
1年間、どうぞよろしくお願いいたします。

